グレースタイル 【新連載は真骨頂!】梅田阿比 幻仔譚じゃのめ
m9パール
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八ヶ月の沈黙を破り、ついにチャンピオン女性作家三巨頭の一人が帰ってきた!

>父親の再婚を機に田舎町へ引っ越してきた朝灯。その町には人と動物の精霊による異類婚を始めとした独自の民間説話が多く伝承されていた。
新たな家族、新たな町、新たな生活に思いを馳せる朝灯。が、彼女は突如として謎の発作に襲われる。
彼女はその痛みが背中にできた奇妙な模様によるものだと思い、近くの廃屋でそれを確かめる。その時、巨大な虫と共に一人の少年が眼の前に現れ……。


昔話の蛇女房をモチーフにした話だというけど、内容がとにかく怪しくて美しい。
義姉弟による廃屋での半裸押し倒しやぶっかかる虫の体液、極めつけは眼球舐めなどどれもこれもが背徳感たっぷり。
滴りおちるエロス、とでもいえばいいだろうか。
それでいて狙った感じがまったくしないというのがすごいというかなんというか。

エロさだけでなく、朝灯に起きた怪異も興味深い。
彼女に巣食った虫、虹蛔の設定は蟲師の蟲を思わせる。
あくまでも思わせるだけで同じではないのがミソ。

蟲はありとあらゆるところに巣食う、害を為すものばかりではない。
が、こちらの虹蛔は人の心に巣食い、人に害を為す存在である。

また、蟲師の世界に起こる怪異はすべて蟲によるものであったが、こちらの世界はまだその全貌を見せておらず、今後色々な怪異が出てくる可能性も大いにある。
もののけバトルという煽り文を見る限り、この考えは間違いではないだろう。寄生虫との戦いが見たければ、月刊のサイレントブラッドに期待すればいいだけの話である。

話がそれた。

気になるといえば邑達母子の正体だ。
眼球を舐め取る邑の舌先が二股になっていることからして、邑は蛇、または蛇の血が体に流れているのだろう(いわゆるハーフ)。
となると、母親は蛇、またはその精霊の化身なのではないだろうか。となると、邑は文字通り「蛇の子」ということになるのではないだろうか(梅田先生の投稿作が蛇の子という事も興味深い)。

ここで神緒町にある異類婚の伝承を思い出したい。
人と精霊が夫婦になるという話である。
朝灯の父は邑の母と再婚した。つまり、これは疑似的な異類婚の再現なのである。
もっとも、この仮定は邑の母が精霊であるということが前提でないと成り立たないのだが。

まだまだ謎は尽きない。
タイトルのじゃのめはそのまま蛇の眼と受け取るべきなのか、カラーページで朝灯の眼が隠れている意味は何なのだろうか。
朝灯の発作のタイミングにも疑問が残る。なぜ、このタイミングでの羽化なのか。

単なる偶然なのか。
新生活を送るにあたって、朝灯の心が大きく揺れ動いたせいなのだろうか。
それとも、神緒町には怪異を促進させる空気・瘴気のようなものが流れているのでは?


謎が謎を呼び、話は次回に続く。
まだまだ未知数な作品だが、心から応援していきたい気持ちにさせてもらえた。
最後に月並みな言葉で今回の感想をしめくくろうと思う。

梅田先生、頑張ってください!
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