グレースタイル 【陰と陽の同時発行】押切蓮介 ミスミソウ1巻、プピポー1巻
m9パール
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陰惨。最悪。
この言葉が非常に良く似合う作品だと思う。
そこに閉塞感と狂気が極上のスパイスとして加えられる。

読者の感情を揺さぶる作品を描く漫画家は天才である。
それが例えマイナスの感情でも。

作品を読む間は怒り、読み終えてからは悲しみ。
負の感情が負の感情を呼ぶ。

読まれる方は同時発売のプピポーを用意してから読むといいかも。
元より鬱作品に耐性があるならば大丈夫ですが。
いや、それでも覚悟しておいた方が良いかな。

何度も言っているとおり最悪な作品である事は確かですが、同時に最高な作品でもあります。
面白い。オススメです。



で、こっちが陽の側の作品。
サイコホラーであるミスミソウと違い、こちらはハートフルコメディ。
とにかくポーちゃんに癒され、笑わされる。ポーちゃんの影響を受け、若葉も周りも徐々に変わっていく。
若葉があーちゃんの手をつかみ、異界から脱出する時シーンは少しウルっときた。
こういう風に書くとこの世界はミスミソウのような陰惨なものとは違うような気がするが、決してそうではない。

主人公の姫路若葉はポーちゃんが来るまでは皆にシカトされハブられていた事を忘れてはならない。
春花のようなイジメとはワケが違うが(イジメに優劣はないけどね)、ある意味では近い状況だったといえる。

一つ間違えれば若葉は春花となっていた。
お父さんのダーツテクニックも炸裂してた。

ポーちゃんはそんな若葉を救ったヒーローであり特効薬であるといえる。

ミスミソウの世界にポーちゃんがいれば……プピポーの世界にポーちゃんがいなければ……。

この二作品は押切世界の表と裏を表しているといえる(でろでろもろくに読んだことのないにわかですが)。
……ちょっと考えすぎかもしれないけど。

まぁ、とりあえず二作品同時に読んでほしい。
緩衝材の意味でも。
それにしても押切先生は人物の動きを描くのがうまい(若葉があーちゃんを追うシーンなんかはすごい)。
絵に躍動感がある。表紙からは全然想像出来ないが。

漫画を描くのが上手い、とはこういう事なのかもしれない。


しかし、ミスミソウは残酷だ。本当に残酷だ。
だって、次巻発売が秋だぜ。あのヒキでさぁ。 
コメント
この記事へのコメント
長年押切作品を見てきたと思っていた自分も、押切先生の作風が実は多岐に渡っていると気付いたのは最近です。追い切れないくらい多くの作品を発表し続ける作家。
2008/03/15(土) 23:57 | URL | ナデガタ #-[ 編集]
マンガを描くのがウマイって感じの人ですね。
渡辺航先生なんかもそのタイプ。
にしても良い作家さんとめぐり合えました。
こういう事があるからオタクはやめらんねぇ。
2008/03/18(火) 02:58 | URL | Sinsen #-[ 編集]
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