グレースタイル 【野暮も極めりゃ粋となる、付加価値をつけろ!】ファイティング寿限無1巻
m9パール
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久々にレビューもどきでも。ちなみに、単行本だけでなく雑誌連載の方についても言及しているのでネタバレ多めです。

売れない若手落語家、橘家小龍。
ある日、小龍は師匠である橘家龍太楼にある助言を受ける。

s259.jpg

落語以外の何かを覚えろ。
自分に付加価値をつけて売り込め、と。

落語界TOPの自分でさえファンレターを送るようなファンに名前を間違えられる。
林家と柳家の違いだって認識されていない。

だから、忘れられないぐらい売れろ。そのためには自分に付加価値をつけろ、と。

ただ、それはやはり邪道な考え方・やり方ではあろう。
漫画家が漫画を描きつつも俳優業をして名を広めて作品をさらに広める。

世間一般の人は気にはしないだろうけど、自分たちのような漫画読者は気になるであろう。
漫画家なら漫画の内容だけで勝負して作品を売れ、と指摘するだろう。

しかし、世間一般に売るのならそれだけでどうにかなるほど楽でもないし甘くもない。
何よりも知名度。一にも二にも知ってもらうことが大事、と龍太楼は言う。

プロテストに受かってボクサーになった小龍は、ボクサーという付加価値ができたので、これからは落語に集中したいという。
そんな小龍の態度を龍太楼は咎める。

本業をおろそかにするのは問題外だ。どちらも極めろ。本業でない方ですら極めろ。極めて「粋」にしてしまえ。
そうすれば、自ずとライトは当たる。

ライトが当たったならば……

CA50605M.jpg

踊って踊り狂え! と。

売れるために、付加価値をつけるために主人公、小龍が始めたボクシング。
本来、落語家は言葉を使う商売、一方でボクシングは拳を使う商売。
正反対のものが果たして付加価値となり得るか。売れるためにはどうすればいいのか。

小龍が選んだのはボクシングという道だけれど、これは他の人気商売に関わる全ての人に言えることなのかも。
例えば、プロの声優でプロの漫画家なんてものがいたら飛びつく人は多いだろう。
凶悪な犯罪者が自叙伝を書いたら飛ぶように売れるだろう。

少し、極端な例えだけれど、付加価値とはそういうものなんだと思います。
この考えを邪道だけれど正しいと思うか、邪道すぎて受け付けないと取るかは結構分かれると思います。

主人公の小龍自身はボクシングを決して舐めているわけでなく、常に全力、それゆえに二足のわらじを履くことは落語にもボクシングにも失礼なんじゃないかと悩んだりします。その真っ直ぐさがとても良い。

野部先生のページをめくった際に驚かせる技術も相まって(これはバチバチを読んでいて味わう感覚と同じだと思う)、非常に熱くなれる作品となっているかと。

ちなみに、原作は同名作品の「ファイティング寿限無」
なぜ今これ? というコミカライズのタイミングはシグルイを思わせますね。いやまぁ、あんまり関係ないけど。


コメント
この記事へのコメント
ありがとうございます。
しんせんさん、「銀二」の時から、いろいろ取り上げて頂いてありがとうございます。

「寿限無」は談四楼師匠の才能に惚れ込み、僕が自ら師匠に頼み込んで描かせて頂いています。

「絵」はまだ全然ですが、「話」は最高に面白いと思いますので、今後も応援よろしくお願いします!
2011/09/19(月) 15:32 | URL | 野部優美 #-[ 編集]
コメント遅れましてすいません!
コメントありがとうございます!

連載にはそういう経緯があったのですね、毎号欠かさず楽しみに読ませていただいています。

月次な言葉ですが、連載頑張ってください、応援していますので。
2011/09/28(水) 17:50 | URL | しんせん #-[ 編集]
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