グレースタイル 【誠実にケンカしようぜ!】シュガーレス 1巻 細川雅巳
m9パール
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細川雅巳先生は星のブンガというファンタジーアクション漫画で週刊少年チャンピオンからデビュー。
この作品は単行本1巻発売後に打ち切り(続刊出ず)。その後、ギャグ漫画フンドシ守護霊を掲載(非単行本化)、連載終了後、しばらく後に読み切りで埋葬虫という作品を掲載。
いわゆる不遇作家の部類に入る方なのだけど、印象に残る台詞回しと世界観を持った作家。

そんな細川先生が四作目に発表した今作「シュガーレス」。
ジャンルは……ヤンキー漫画。誰が強いの、学校最強は誰だの、ってアレ。

そんな独特の世界観を持つ作家が、テンプレちっくなヤンキー漫画なんて描いたら埋もれちゃうんじゃないのかとも思われるだろうが、決してそんな事は無かった。
細川雅巳はどこまでも細川雅巳だった。


主人公・椎葉岳は中学生の時に初めて人を殴った。
その時に確信した。自分は動物だと。

動物ならば頂点に立ちたい。単純に強さを示したい。自分を誇示したい。
九島高校の頂点に掲げられた巨大な旗。高校最強の名前を載せる旗。
その旗をつかんでやりたいと、岳は思った。いや、岳だけではない。九島の生徒のほとんどがそう思っていた。

そんな九島において、唯一「テッペンに興味がない」と言い放つ巨漢・丸母タイジ。
少し対照的な二人が出会った時、目の前に九島の頂点が現れ……「ケンカ」が始まった!


舞台設定に大きな目新しさは無い。
ヤンキー漫画の設定なんてだいたいがそんなものだし、ハズレすぎても受けないだろう。

しかし、上述したとおり、この漫画は没個性ヤンキー漫画でなく、間違いなく細川雅巳の描いたヤンキー漫画と断言できる。
そう思う要素は前三作にも見られた台詞回しとキャラクターである。

s179.jpg

主人公の岳に対して二年生が言い放ったセリフ。
普通、こんな発言する不良はいない。どことなく詩的な表現。

s178.jpg

九島の頂点に対し、メインキャラである丸母タイジが言い放ったセリフ。巨漢ヤンキー=バカ、の図式を覆すかのような発言。
このように少し知的な、それでいて、鼻につく感じがしない独特の台詞回しが細川作品のキモ。
良くいえば名言、悪く言えば少々かっこつけ感が漂っているのだけれど、脳にググイッと入ってくる言葉のオンパレード。

そして、何よりも印象的なのが九島の頂点であり、目指すべき存在「荒巻至」(通称:シャケ)が言った一言。

「誠実にケンカして1番強い奴が頂点を取る」

一対多数の暴力なんていらない。俺とお前のどちらが強いで殴り合う。小細工なしに殴り合う。
最後に立っていた強くて純粋で、一番誠実なやつが頂点だ!
従来のヤンキー漫画設定でありながらも、こうした強い信念と熱さを秘めた奴等の喧嘩は見ていて清々しくもある。

作中人物達を見習い、誠実に純粋に楽しむべき作品である。

※喧嘩という非日常ばかりの一巻だが、今後、生活感ある日常描写も入るので心配はいらない
本ブログのシュガーレス感想はここから

画像の出典:【シュガーレス 1巻】細川雅巳 秋田書店 週刊少年チャンピオン


コメント
この記事へのコメント
>>細川雅巳先生は星のブンガというファンタジーアクション漫画で週刊少年チャンピオンからデビュー。

細川先生デビューのいきさつが気になりますね。
何故、秋田書店?
何故、チャンピオン?
誰か他の作家さんのところでアシスタントをされていたとは聞きませんし、新人まんが賞出身でもない。
でも「星のブンガ」連載第1話は、一挙2話掲載の大掛かりなものでした。

鳥取から上京されて、いったい何をされていたのか・・・マニア心で知りたく思います。(笑)
2010/05/14(金) 21:26 | URL | 人面犬 #p46NVFl2[ 編集]
いきなりのデビューで連載でしたからねー。
持ち込み後、そのまま掲載の流れだったりしてー。

そのあたりのあれこれはシュガーレスHIT後のインタビューに期待です!(もうここまで妄想してる)
2010/05/19(水) 00:20 | URL | ナナシ #-[ 編集]
名前忘れー
2010/05/19(水) 00:28 | URL | しんせん #-[ 編集]
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