グレースタイル 【相撲界に落とされた爆弾】バチバチ 1巻 佐藤タカヒロ
m9パール
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死んで生きれるか。

相撲界一の悪たれ、大関火竜。
口が悪く、不遜な態度であったが実力は角界一ともいえた。
その火竜が生前に良くいっていた言葉がそれである。

しかし、火竜はとある事件がきっかけで、人も金も地位も名誉も、拠り所である相撲すらも失った。
残ったのはプライドだけだった。

死んで生きれるか、と言っていた大関・火竜太郎は消え、死んだまま生きている男がそこにいた。

s079.jpg

そんな父の姿を見た息子・鯉太郎は嘆き、怒った。

「俺がブッ倒してやる」

力士であった父との本気の親子喧嘩。ぶつかり合い。
鯉太郎の心は父に届いたか。

その後、火竜は交通事故で死亡。鯉太郎は火竜の友人でもある正一らにひきとられた。

それから、数年。
正一一家の地元で相撲の地方巡業が行われた。
そこで催されたのは一般参加者と現役力士との勝負。

多くの男性たちが力士に跳ね飛ばされる中、一人の少年が土俵に上がった。
少年は序二段である力士を軽く倒し、幕下力士を引きずりだす。

「死んで生きたくねーからココに来たんだよ」
少年……鯉太郎は確かにそう言った。




熱さが重くのしかかる少年漫画。
要所要所のシーンが鮮烈に脳を刺激する。

特に37Pから38Pにかけての流れはすごいものがあります。

練習の結果と思われていたものがただの過程にすぎず、結果はそれを遥かに超えるもの。
ページをめくった時の驚きと併せて、非常に印象深いシーンでした。

登場人物たちの表情も良い。
一話後半の鯉太郎なんか修羅の領域にすでに踏み込んでいるような気もします。

個人的には、落ちぶれた火竜を見たときの鯉太郎の元担任教師の表情が好きですが。

s080.jpg

蔑みと憐みの極致。
元ファンだった人間のする表情とは思えない。いや、元ファンだからこそ、なのか。
この先生自体は別に悪人でもなんでもないのですが、人間の負の部分が良く現れた一コマだと思います。

もちろん、このあとの鯉太郎の表情にも素晴らしいものがあります。燃えて泣けます。


鯉太郎は結局、父と同じ道を進むことになるのだけど、それは決して父のためでなく、自らの証明のため。
父のやってきたことは鯉太郎に重くのしかかるでしょうが、それを受け止めながら成長していって欲しいものです。

前作「いっぽん!」の頃に比べて画力があがり、女の子たちが可愛くなったのも大きいですねぇ。数自体は少ないですが。

チャンピオンには現在、「ANGEL VOICE」と「弱虫ペダル」というスポーツマンガ二強が連載していますが、「バチバチ」が加わり、それが三強になってくれたと感じます。
表の三強がバキドカ浦安なら、裏の三強はバチペダボイス。

私だけでなく、多くの読者がそう思ってくれるような作品になって欲しいものです。
漫画好きなら、是非ともご一読を。

画像の出典:【バチバチ】佐藤タカヒロ 秋田書店

参考リンク
・”土俵”という場所へ、自分自身を証明しに行く第一歩。 『バチバチ』1巻漫画脳様
「バチバチ」第1巻 死んで生きれるか!目指すは頂点、神の地位!!3階の者だ!!~ブログ編~様
バチバチ1巻 佐藤タカヒロ360度の方針転換様

らいでんは確かに面白かったなぁ。
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